一度目は1階中列、お芝居全体を観るために
すべて肉眼で鑑賞。
二度目は3階、表情を観るために
双眼鏡を使用。
結果的に、これがよかったのかな。
一度目鑑賞の後、私のメモにはこんなことが書かれてる
『剛くんの場合、演技ウンヌンの前に
時代物の独特の言い回しが、まだ身についてなくて
いかにも「芝居」をしている風だったのが残念。
殺陣もかっこよかったけど、
まだまだ身体が自然に動いているかんじではなく
経験が少ない故の、完成していない
発展途上的なお芝居だった。』
なんかちょっとえらそーだけど
稽古不足かなあ、と
ちょっぴり感じた一度目の観劇終了。
ところが、一週間後に観た剛くんのお芝居は
明らかに違っていたように思えた。
台詞回しも
着物の裾裁きも所作も立ち回りも
すっかり自分のものにしていた。
彼だけじゃなく、全体的にお芝居そのものが
成長していたと思った。
剛くんは、2年前と比べて
確実に括舌が良くなっていた。
そして何より、よく通る野太い声!
この声は舞台向きだよね、きっと。
これぞ彼の持って生まれた財産のひとつだよ。
双眼鏡を通して見た剛くんの顔は
きりりとしてすごくきれいだった〜
時代物に合う太い眉と切れ長の目
彫りの深い顔立ちは舞台栄えするなあ!
半次郎の母に手を取られて字を書く忠太郎。
自分の母を思って涙する顔が本当に切ない。
旅の中でたくさんの母親に向ける慈愛が
とても美しく見える。
渡世人にも母を思う気持ちは強い。
そのリアルさを剛くんはさらりと演じるんだよね。
最後の土手での立ち回りは圧巻!
股を開いて構える様と形相は
「殺らなければ殺られる!」という極限の心情を
ひしひしと感じた。
鬼気迫るものだった。
大竹さんは、桁違いだと思った。
あのほわんとした印象からは想像つかない迫力。
あの座敷にいるだけで、苦労のすえ手に入れた料理屋と娘を
命を張ってでも守り抜くという女将の強さを感じる。
一番の見せ場の忠太郎とおはまのシーン。
忠太郎の母への溢れる思いと
それを知りつつ決して受け入れない母の苦しみ
このシーンは近くで観たかったなあ!
訴える剛くんの表情が切なく
大竹さんの必死に本心を押さえ込む演技がすばらしかった〜!
幕切れは剛くんの
背中。
この人は、背中で全てを語れる役者さんなんだよね。
その佇まいで心情を表現できる役者さんなんだよね。
あの背中を見ただけで、
これからの忠太郎さんの人生を感じることができる。
それが剛くんのお芝居なんだよね。
すごい人だなあ、本当に。
私は舞台鑑賞の経験がほとんどない。
長谷川伸の戯曲がどういう性質のものかも知らない。
「
瞼の母」は古い
映画を1本観ただけ。
なので、独りよがりの素人見の感想かもしれない。
目の肥えた人には浅い見かたにしか
思えないかもしれないけど
まあ、さらりと読み流してくださいな
27日の昼の部で、客席から掛け声がかかったらしいね。
お芝居通からしたら当然のことなのかもしれないけど
かけてもらった剛くん、嬉しかっただろうなあ!
【つよスケ】
5月29日(木)
「僕の隠れ家へようこそ」スペシャル展示会(六本木)